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米3月フィラデルフィア連銀景況指数の改善や米長期金利の上昇に伴い、FRBによる公定歩合の引き上げ観測が浮上、ドル円は90円台後半へと上昇する場面があったが、時期尚早との見方と共に、FFレートへの影響が限定的と見なされ、値を取り戻しながら、ドル円相場は90~91円のレンジ相場を継続している。一方、週初のEU財務相会議でギリシア支援の枠組みが合意されたとの見方が先行し、一時ユーロドルは1.38ドルに迫る勢いであったが、その後、ユーロ圏ではギリシア支援に関して意見対立が浮上、鍵を握ると思われるメルケル独首相はギリシアの財政問題を解決するにはIMF救済が唯一の道になるかもしれないと述べ、そして、オランダも議会の半数がギリシア金融支援に反対しており、他のユーロ諸国も追従する構えを見せている。
市場はギリシア、EU、IMFなどの一言一句に翻弄されている状況であるが、ある意味では、ギリシアの自助努力の限界を象徴しており、今後のEU及びIMFの動向次第でユーロドルの方向性を確認する相場環境にあり、当面は1.35~1.38のレンジ相場の範疇で臨機応変に売買志向を高めることが得策であろう。
補足的になるが、トリシェECB総裁やサルコジ仏大統領は、IMFの支援を得ることにはEUが地域の危機を自力で解決できないことを示すと言及しており、EUにとっても、IMF側からのギリシア支援策を受け入れれば、EU母体の信認性の問題に波及するだけに、ギリシア支援には何らかの協力態勢を備える必要があるだろう。ギリシア政府も自助努力を明言しているが、ギリシア国民の非難の的であり、一向に進展していないのが現状であり、最終的には4月上旬にIMFに財政支援を要請する可能性があると報じられているが、いずれにしても、何らかの具体的な対策を見出させねばならないが、ギリシア政府の孤立状態を踏まえると、ギリシアのユーロ離脱も捨てきれないのかもしれない。
戦略的には、本邦の3連休を控えて、ドル円は調整色が更に強まり、90~91円のレンジ相場が継続される可能性が高いが、引き続き90円割れから押し目買いと91円台の売りで待機することを勧める。そして、ユーロドルは今回のギリシア問題で売り優勢の展開ではあるが、一旦、縮小したと思われるユーロショートが再度積みあがっている可能性が高く、現状レベル1.36割れからの過度なユーロショートは禁物であろう。1.35前後の買いと1.37台の売りで対処することを勧める。
ギリシャの財政赤字削減計画に対して、格付け会社S&Pがギリシャの現状の格付け(BBB+A-2)を確認しウォッチリストから除外し、格付け見通しは引き続きネガティブであるが、一定の評価がなされた事を受けて、ユーロドルは上昇に転じている。EUはギリシャ政府の削減策を評価したものの、独仏政府が支援策に前向き姿勢を見せておらず、総じて、悲観的な見方が先行していただけに、ユーロドルの上昇を阻んでいたが、独財務相がEU圏で財政破綻に直面する国が出た場合、EU圏加盟国は断固とした協調行動を取るとの報道が伝わり、ユーロドルの反転材料になっている。ただし、ユーロ諸国の財政赤字懸念とソブリンリスクが解消されたわけではなく、異常に積み上げられたショートポジションの調整買いが優先された結果と言えるだろう。未だにストップロス買いが散見されており、ユーロドルは底堅さを見せているが、同時に、1.38台では上値の重さが意識されるだけに深追いは禁物であろう。また、ポンドもユーロドルに連動する格好で、1.52台半ばまで上昇しているが、既に、BOEが量的緩和策を拡大する方針を打ち出しており、ユーロドルと同様に高値掴みに要注意である。むしろ、両通貨共にナンピン売りの好機と解釈するのが妥当であるが、現段階ではストップロス買いが優先されている以上、もう一段の上昇を見てから逆張りに転じることが賢明であろう。
一方、注目されたFOMCは政策金利を据え置いた上、長期間に渡って金利を異例の低水準で据え置くことを示唆したことを受けて、早期利上げ観測が大幅に後退したことを受けて、ドル売りが加速、株高、原油高へと市場は様変わりを見せているが、前述したように、ユーロ経済と英国経済の不透明感は拭えず、過度なドルショートは自重局面にある。他方、本日の日銀金融政策決定会合においても、追加金融緩和策が視野にあり、円売り志向が強まる可能性があるが、何度も繰り返し報じられており、材料出尽
くし感の状態にあり、ドル円相場への影響は限定的と見て間違いないだろう。
戦略的には、ドル円はレンジ相場の域を脱しておらず、従来通りに90円割れから押し目買いと91円前後からの売りを勧める。そして、ユーロドルは買いが一段落しているが、ストップロス買いが1.37前後に散見されており、また、利益確定売りと新規売りが1.38台で控えている以上、意外にも狭いレンジ幅の攻防になる可能性が高いが、ユーロドルの上昇は限定的と判断し、1.38前後の売りを基準として、同レベルからナンピン売りを勧める。一方、買いは1.37割れから少なめの押し目買いで対応することを勧める。
ユーロ圏財務相会合ではギリシャ支援策が協議されたものの、特に進展が見られていない。昨日はEU加盟国がギリシャ向けに250億ユーロの救済基金を準備すると報じられ、また、EU各国がギリシャに直接貸付を提案するなどと朗報が相次いでいたが、オーストリア財務相が同会合ではギリシャ財政支援の議論はされない見通しを言及、期待感を削がれた恰好となり、ユーロドルが下げ足を速めている。また、ユンケル・ユーログループ議長は、ユーログループは必要であれば行動に移すことを言及しているが、ギリシャ救済に向けた原則的な合意が得られるにしても、現段階ではユーロ圏の財務相はギリシャ支援が必要とは考えておらず、まずはギリシャ財政再建計画の進捗状況を注視せざるを得ない情勢である。
一方、IMM通貨先物においては、ソブリンリスクを象徴するように、ユーロショートは7万4千枚台と警戒レベルまで拡大、また、ポンドショートも依然として6万枚台と高水準で推移、他方、有資源国通貨の豪ドルとカナダドルの両通貨は6万枚以上のロングへと二分化している。投機筋としても、ポジションの見直し時期にあり、ユーロロングは自重局面とは言え、過度なユーロ及びポンド売りを仕掛けづらい状況にある。
本日は独3月ZEW景況感調査や米2月住宅着工件数、そして、FOMC政策金利発表と目白押しであり、ユーロ圏のソブリンリスクを加味すれば、相場の難易度は計り知れない状況にある。先に、バーナンキ米FRB議長の議会証言により、FRBの早期利上げ観測は後退しているが、公定歩合の引き上げや米2月雇用統計の結果を踏まえれば、如何に出口戦略を明確化できるかどうかに注目が集まっている。前回のFOMC声明文において、「異例の低金利を"長期間"にわたり継続する」との文言を変更するかどうかが焦点になるであろうが、「長期間」の文言は据え置かれるとの見方が大勢を占めているものの、一部の投票メンバ-である地区連銀総裁などからは「長期間」の文言が持つ束縛性について不満の声が高まっており、文言の変更があれば、必然的に早期利上げ観測が浮上する可能性があり、ドルの底堅い動きに繋がる可能性がある。
日銀金融政策決定会合で追加金融緩和が協議されているが、日銀が追加金融緩和策で新型オペの供給額を10~20兆円に倍増することが報じられており、昨年12月の新型オペの導入後は、株価の上昇を伴いながら、円売りを加速させた実績があるだけに、過度な円高期待は禁物であろう。
戦略的には、波乱含みの中、ドル円は蚊帳の外にあり、昨日と同様に、90~91円の狭いレンジ相場になる可能性が高いが、89円台半ば前後から押し目買いと91円台以上売りで対応することを勧める。そして、ユーロドルは上値の重い状況にあるが、1.36台割れからは利食い優先の状況にあり、同レベルから押し目買いを勧めると共に、売りは1.37台半ば以上で待機策を勧める。
●今週のペットでも判る簡単チャート(事前予測実施中)
作成年月日2010年3月15日(日)
▲ドル円 ユーロから見るドル円相場(ユーロドル⇔ユーロ円)
平均乖離幅0.0800 現状乖離幅0.0788→0.0763
A)100÷124.60=0.8026(B)1÷1.3766=0.7264(A-B=0.0762)
先週の売りシグナル90.30から弱冠上昇しているが、今週も引き続き弱めの売りシグナル90.50が点灯している。中期チャートにおいても弱めの売りシグナルが点灯しており、91円前後からナンピン売りに妙味が生じている。
(買いターゲット89.50~90.00円)
▲ユーロドル(ユーロ円-ドル円)
平均乖離幅36.00円 現状乖離幅 32.25→32.70円
先週の通常の買いシグナル1.3621から上昇に転じており、今週は弱めの買いシグナル1.3768が点灯している。中期チャートにおいては、依然として、強めの買いシグナルが点灯しており、1.36前後からの押し目買いに妙味が生じている。
(売りターゲット1.3800)
▲豪ドル(ドル円-豪ドル円)
平均乖離幅9.00 現状乖離幅 8.35→7.65円
先週の弱めの売りシグナル0.9075から上昇に転じており、今週は通常の売りシグナル0.9155が点灯している。中期チャートにおいては、強めの売りシグナルが点灯しており、現状レベルからナンピン売りに妙味が生じている。
(買いターゲット0.8950~0.9000)
▲NZドル(ドル円-NZD円)
平均乖離幅26.00円 現状乖離幅 27.45→27.00円
先週の買いシグナル0.6960から0.70台に突入しており、今週は弱めの買いシグナル0.7017が点灯している。中期チャートにおいては様子見に位置しており、0.6850~0.7100のレンジ相場を形成している。
(売りターゲット0.7050~0.7100)
▲カナダドル(ドル円-カナダ円)
平均乖離幅4.00円 現状乖離幅 2.70→1.65円
先々週の様子見1.0515から段階的に下げ足を速めており、先週の買いシグナル1.0308に続いて、今週は強めの買いシグナル1.0186が点灯している。中期チャートにおいも強めの買いシグナルが点灯しており、現状レベルから押し目買いに妙味が生じている。(売りターゲット1.0400~1.0500)
▲ポンド(ポンド円-ドル円)
平均乖離幅50.00円 現状乖離幅 46.30→46.90円
先週の買いシグナル1.5127から弱冠上昇しているが、今週も引き続き買いシグナル1.5182が点灯している。中期チャートにおいても強めの買いシグナルが点灯しており、1.51台半ば前後から押し目買いに妙味が生じている。
(売りターゲット1.5250~1.5350)
▲ドルスイス(ドル円-スイス円)
平均乖離幅5.00円 現状乖離幅 6.35→4.90円
先週の売りシグナル1.0744から下げ足を速めており、今週はポジション解消買いに伴い、様子見1.0579が点灯している。中期チャートにおいてもほぼ様子見レベルに達しており、1.0400~1.0800のレンジ相場を形成している。(様子見)
▲オセアニア通貨裁定取引
平均乖離幅17.00円 現状乖離幅 17.25→19.10円
乖離幅が先週の19.10円から今週は19.35円へと弱冠拡大しており、強めの豪ドル売り・NZドル買いシグナルが点灯している。中期チャートにおいても強めの豪ドル売り・NZドル買いが点灯している。過去の週間ごとの経緯は以下の通り。
16.00→14.65→14.35→15.25→14.25→14.45→→15.20→16.15→15.45
→16.35→17.35→17.00→16.85→17.00→18.00→16.70→16.25→16.25
→16.05→17.45→16.80→17.20→16.55→15.95→17.20→18.25→17.50
→19.10→19.35円
▲単純加算方式 ユーロ円+ドル円
2006年度平均260円、2007年度平均279円、2008度平均は255.20円。2009年度第1四半期月平均216円、第2四半期4月平均230.00円、第3四半期228円、台4四半期223円。そして、2010年度1月平均222.70円、2月第1週215.40円、第2週211.40円、第3週212.60円、第4週216.15円。3月第1週は209.85円
第2週は213.30円、そして、今週はユーロ円124.60+ドル円90.50=215.10円と円安に傾斜しており、ドル円+ユーロ円=210円前後からの押し目買いに妙味が生じている。
(目安*210円以下は円売り局面⇔230円以上は円買い局面)
★欧州3大通貨
▲ユーロポンド ユーロ円―ポンド円
平均乖離15.00円 現状乖離幅 13.60→12.80円
先週の様子見0.9004から弱冠上昇しており、今週は弱めの売りシグナル子見0.9068が点灯している。中期チャートにおいても様子見から弱めの売りシグナルが点灯しており、0.9100台からのナンピン売りに妙味が生じている。
(買いターゲット0.8950~0.9000)
▲ユーロスイス ユーロ円―スイス円
平均乖離40.00円 現状乖離幅 38.30→38.95円
1.46台前半で様子見が続いていたが、先週の様子見1.4634から弱冠下落しており、今週は弱めの買いシグナル1.4565が点灯している。中期チャートおいては強めの買いシグナルが点灯しており、1.45台半ば割れから押し目買いに妙味が生じている。(売りターゲット1.4650~1.4700)
▲ポンドスイス ポンド円―スイス円
平均乖離55.00円 現状乖離幅 52.55→51.85円
先週の様子見1.6252から反落しており、今週は買いシグナル1.6061が点灯している。中期チャートにおいては強めの買いシグナルが点灯しおり、現状レベルから押し目買いに妙味が生じている。(売りターゲット1.6300~1.6400)
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★本ペットチャートは3~5段階の少な目からの分散投資戦略をお勧めします。尚、最終的な投資判断は投資家ご自身の責任で行なうようお願いします。
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●新外為の森 ホームページhttp://kentishfx.web.fc2.com
★★ペットチャート閲覧はhttp://kentishfx.web.fc2.com/sub4.html
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米国株が3日続伸、NY市場序盤では中国経済の過熱感と共に、中国物価指数上昇を受けて、金融引き締め策構想が視野に入っており、株価への影響が懸念され、NYダウはマイナス圏でスタートしたが、シティグループの株価上昇などが伴い、金融株中心にプラス圏で引けている。
市場は世界経済のリード役である中国経済の動向に注目を寄せており、中国当局がソフトランディングに向けて、近々にも3回目の預金準備率の引き上げを実施する可能性が高まっているが、為替及び株式市場への影響も計り知れないだけに、市場のコンセンサスルは引き続き戻り売買に傾斜せざるを得ないだろう。
一方、新規失業保険申請件数は事前予想通りに高水準ではあるが、同時刻に発表された米1月貿易収支は市場予想より強い内容であり、リスク回避姿勢が弱冠後退したため、ドルは対主要通貨で弱含んでいる。また、来週行われる日銀政策決定会合では、追加の金融緩和策が協議されるとの見方が広まり、株価への好影響が期待されている中、相対的にスク回避姿勢が後退していることもドル売り・円売りへ傾斜している。
EU圏の財政赤字国に対する格下げ論争で、ユーロドルは下値圧力がかかっているが、現状では、特段の材料はない中、EMF創設が優先されており、ギリシャの財政危機が収拾に向かうとの思惑が浮上、ユーロは買い戻しの段階にあり、対主要通貨で底堅く推移しているが、ギリシャ政府の財政赤字策に対し、7割近い国民は不満を示しており、赤字削減計画が頓挫するとの見方は払しょくされておらず、これからの削減計画も不透明な点が多々ある以上、1.37台では利食いと清算局面と判断するのが妥当であり、加速的な上昇は限定的と見るのが正解であろう。昨日はサルコジ仏大統領が「弱いユーロを支持しない」との報道もユーロ買いの材料となった模様ではあるが、従来、フランス当局は貿易不均衡を理由にユーロ安を掲げており、今回の仏大統領の発言を疑問視する見方が少なくない。
戦略的には、ドル円は追加金融政策の検討が評価されており、NYダウに引き続日経平均株価が大幅に上昇している以上、ドル円の底堅さに繋がっており、遅かれ早かれ91円台を試す展開である。ドル円90円割れから押し目買いと91円台の売りで臨むことを勧める。そして、ユーロドルは前述したように、1.37台が節目となっており、当面、1.37台30~40にストップロスを配置して、1.3700前後の売りを勧める。一方、買いは1.36割れから少なめの押し目買いを勧める。
市場は連日EU圏のソブリン・リスクに注目している中、方向感の乏しい展開になっている。格付け機関が「ユーロ圏には、ソブリン・デフォルトの可能性ある」などとギリシャを筆頭にして、ポルトガル、スペインなどの大規模な財政赤字を抱える諸国に対して、相次いで格下げ論争を繰り返している。
格付け機関ムーディーズは「英政府による銀行救済プログラムの終了は、英国債の格付けに影響を与え、複数の銀行にとっては格下げの引き金になり得る」と報じており、加えて、格付け機関フィッチが「英国の現在の財政健全化のスピードは遅すぎる」と指摘している。また、同社は、ポルトガル政府が発表した緊縮財政措置に対しポルトガルの財政健全化措置が不十分であれば格下げの可能性を指摘、ギリシャ政府が財政赤字削減計画を実行に移す保証はない、そして、スペインの税収減少を問題視するなど、ユーロ圏を取り巻く環境は悪化の一途をたどっている。相対的にリスク回避姿勢の強まりは否定できず、ユーロドル及びポンドの重石になっている。
反面、購買力平価の側面からは、ユーロドルは過小評価されている状況にあり、同時に、過剰とも言えるユーロショートの積み上がりから、市場は反発機会を模索する状況にあるが、これだけ買い材料に乏しい状況下では、必然的に市場のコンセンサスはユーロドルの戻り売りに集中せざるを得ないだろう。
一方、ソブリン・リスクが常に意識される中、消去的にドル買いと円買いが散見されており、市場参加者も積極的にポジションを構築できない側面がある。
いずれにしても、ユーロ圏側から具体策が提示されるまでは、ユーロドルの反発は期待薄であり、市場も来週16日に発表されるギリシャ政府の財政赤字削減計画の進捗状況を注視する動きが強まっている。それ故に、直近のレンジ相場を想定した上で、売買志向を強めることが賢明であろう。
戦略的には、ドル円が値頃感もあるが、90円前後でこう着度を強めており、狭いレンジ幅の攻防が予想されるが、89円台半ば前後の買いと90円台半ば以上の売りで待機するしか妙味はないだろう。そして、ユーロドルも1.36前を境にして、ポジション調整色は否めず、昨日と同様に1.35台半ば割れから押し目買いと136台半ば以上からナンピン売りで臨むことを勧める。
前日の海外市場の流れを受け、アジアの主要な株価やNYダウ先物株価指数が全般的にさえない展開の中、日経平均株価も伸び悩んでおり、ドル円は再び90円割れとなり、クロス円共に下値を探る展開である。
米雇用統計の改善とEUと仏政府によるギリシャ財政赤字削減支援が表面化、一時的にリスク許容度が緩和されているが、その後の進捗状況に不透明感があるため、ユーロドルは一旦1.3600割れを見せながら上値の重い展開が余儀なくされており、市場のコンセンサスは徐々に戻り売りが浸透している。
ギリシャ政府はEU関係者と連日会談を設けているが、依然として、ギリシャ国民の支持は得られておらず、ゼネストを巡り、ギリシャ政府独自の財政再建計画が暗礁に乗り上げる可能性を帯びている。相対的にEUのソブリン・リスクは一向に進展していないと判断するのが妥当であり、欧州圏では財政赤字削減策に懐疑的な見方が広まっている。本日もオバマ米大統領とギリシャ首相の会談が予定されているが、EUが具体的な解決策を提示しない限り、米国主導による資金支援策には多くは期待できないであろう。
一方、ユーロドルの上値の重さに連動して、ポンドも1.50割れに突入しているが、不安定な政局の最中、市場では英国債の格下げ観測が強まっており、ポンド売りと共にユーロ売りの連鎖が強まる可能性も否定できない。
ただし、ユーロドル並びにポンドも過小評価の水準で推移しており、過度なユーロ安とポンド安は禁物であろう。繰り返しになるが、ユーロドルは1.3500~1.3700のレンジ幅で戦略性を高めることが賢明であり、仮に1.35割れの事態になった際には、再度ポジションの見直しを考慮した上で、次のステップへ切り替える準備は必要であろう。
戦略的には、ドル円が再び、90円割れを見せた以上、実需の売りとストップロス売りが生じやすいだけに、ドル円は89円台半ば割れから押し目買いを継続し、売りは90円台半ば以上で待機策を勧める。そして、ユーロドルは上値の重い状況にあるが、ショートが膨らんでいる以上、瞬間的な反動を警戒しなければならないが、1.36台半ば以上からナンピン売り志向で臨むことを勧める。一方、買いはストップロスを1.34台半ば前後に置き、1.35前後から押し目買いを勧める。
●今週のペットでも判る簡単チャート(事前予測実施中)
作成年月日2010年3月07日(日)
▲ドル円 ユーロから見るドル円相場(ユーロドル⇔ユーロ円)
平均乖離幅0.0850 現状乖離幅0.0925→0.0788
A)100÷123.00=0.8130(B)1÷1.3621=0.7342(A-B=0.0788)
先週の様子見88.80円から、再び90円台に上昇、今週は売りシグナル90.30円が点灯している。中期チャートにおいても弱めの売りシグナルが点灯しており、90円台半ば以上からナンピン売りに妙味が生じている。(買いターゲット89.00円)
▲ユーロドル(ユーロ円-ドル円)
平均乖離幅35.50円 現状乖離幅 32.25→32.70円
1.3500~1.3700のレンジ相場を形成しているが、週末は1.36台前半で終始している。先週の買いシグナル1.3632に続いて、今週も買いシグナル1.3621が点灯している。中期チャートにおいては、強めの買いシグナルが点灯しており、1.36前後からの押し目買いに妙味が生じている。
(売りターゲット1.3750~1.3850)
▲豪ドル(ドル円-豪ドル円)
平均乖離幅9.00 現状乖離幅 9.25→8.35円
先週の様子見0.8958から弱冠上昇に転じており、今週は弱めの売りシグナル0.9075が点灯している。中期チャートにおいては、強めの売りシグナルが点灯しており、0.91台からのナンピン売りに妙味が生じている。
(買いターゲット0.8950~0.9000)
▲NZドル(ドル円-NZD円)
平均乖離幅26.00円 現状乖離幅 26.75→27.45円
先週の買いシグナル0.6988から変化は見られず、今週も引き続き買いシグナル0.6960が点灯している。中期チャートにおいては様子見圏内にあり、0.69割れからの押し目買いに妙味が生じている。
(売りターゲット0.7050~0.7100)
▲カナダドル(ドル円-カナダ円)
平均乖離幅4.00円 現状乖離幅 4.35→2.70円
先週の様子見1.0515から下げ足を速めており、今週は買いシグナル1.0308が点灯している。中期チャートでは強めの買いシグナルが点灯しており、1.030前後からの押し目買いに妙味が生じている。(売りターゲット1.0450~1.0550)
▲ポンド(ポンド円-ドル円)
平均乖離幅51.00円 現状乖離幅 46.60→46.30円
乖離幅は変わらないが、先週の買いシグナル1.5248から下げ足を速めており、今週も買いシグナル1.5127が点灯している。中期チャートにおいては強めの買いシグナルが点灯しており、1.51割れからの押し目買いに妙味が生じている。
(売りターゲット1.5450~1.5500)
▲ドルスイス(ドル円-スイス円)
平均乖離幅5.50円 現状乖離幅 6.05→6.35円
1.07台半ば前後で売りシグナルが継続している。先週の売りシグナル1.0731に続き、今週も売りシグナル1.0744が点灯している。中期チャートにおいては強めの売りシグナルが点灯しており、1.07台半ば前後からのナンピン売りに妙味が生じている。(買いターゲット1.0600~1.0650)
▲オセアニア通貨裁定取引
平均乖離幅17.00円 現状乖離幅 17.25→19.10円
乖離幅が先週の17.50円から今週は19.10円へと拡大、強めの豪ドル売り・NZドル買いゾーンに達している。中期チャートにおいても強めの豪ドル売り・NZドル買いが点灯しており、リスクはより限定的になっている。
過去の週間ごとの経緯は以下の通り。16.00→14.65→14.35→15.25→14.25→14.45→→15.20→
16.15→15.45→16.35→17.35→17.00→16.85→17.00→18.00→16.70→16.25→16.25→16.05→
17.45→16.80→17.20→16.55→15.95→17.20→18.25→17.50→19.10円
▲単純加算方式 ユーロ円+ドル円
2006年度平均260円、2007年度平均279円、2008度平均は255.20円。2009年度第1四半期月平均216円、第2四半期4月平均230.00円、第3四半期228円、台4四半期223円。そして、2010年度1月平均222.70円、2月第1週215.40円、第2週211.40円、第3週212.60円、第4週216.15円。3月第1週は209.85円と円高が鮮明に。今週はユーロ円123.00+ドル円90.30=213.30円と弱冠円安に振れている。ドル円+ユーロ円=210円前後からの押し目買いに妙味が生じている。
(目安*210円以下は円売り局面⇔230円以上は円買い局面)
★欧州3大通貨
▲ユーロポンド ユーロ円―ポンド円
平均乖離15.00円 現状乖離幅 14.35→13.60円
先週の様子見0.8940から弱冠上昇しているが、今週も引き続き様子見0.9004が点灯している。中期チャートにおいても様子見が点灯しており、0.8800~0.9100のレンジ相場を形成している。(様子見)
▲ユーロスイス ユーロ円―スイス円
平均乖離40.00円 現状乖離幅 38.30→38.95円
1.46台前半の攻防が続いており、先週の様子見1.4628に続いて、今週も様子見1.4634が点灯している。中期チャートおいては買いシグナルが点灯しており、1.46割れからの押し目買いに妙味が生じている。(様子見)
▲ポンドスイス ポンド円―スイス円
平均乖離55.00円 現状乖離幅 52.65→52.55円
先週のポジション解消買い1.6362から弱冠下げ足を速めているが、今週も様子見1.6252が点灯している。中期チャートにおいては買いシグナルが点灯しおり、現状レベルからンの押し目買いに妙味が生じている。(様子見)
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★本ペットチャートは3~5段階の少な目からの分散投資戦略をお勧めします。尚、最終的な投資判断は投資家ご自身の責任で行なうようお願いします。
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昨日はギリシャ政府の追加財政赤字削減策を好感し、一時ユーロドルは1.3735ドルまで上昇したが、ECB政策金利はEU圏の経済停滞を理由に、予想通り1.0%に据え置かれてる中、ギリシャを筆頭にして、ユーロ圏全般に財政悪化などの懸念材料が重なり、ECBの出口戦略が大幅に後退している。ユーロは段階的に下げ基調を強めているが、格付け機関ムーディーズがドイツ銀行の長期優先債務格付けを引下げた事をきっかけに、ユーロドルが再度1.36のストップロス売りを巻き込み、ユーロドルが軟調に推移している。
トリシェECB総裁は、ギリシャのユーロ離脱は非現実的と述べ、ギリシャ政府財政赤字削減策を高く評価している反面、IMFがギリシャを救済するのは「適切ではない」との見解を示唆したため、ギリシャ財政赤字削減計画に不安を残す結果になっている。また、トリシェ総裁は強いドルは米国の利益と主張し、ユーロ安がEU圏経済回復に貢献するとの見方も述べているが、同時に、一部のECB理事からも、ECBの物価安定が脅かされる場合、為替市場への介入が正当化される可能性も指摘しており、ECB内ではユーロドル安を容認する動きが台頭している。
一方、ギリシャ首相が債務危機は、将来的に欧州通貨基金の創設を考察する機会だと述べ、ギリシャの信用改善には、EUの支援が必要であると述べているが、仮にギリシャが事実上崩壊したら、負の連鎖はドミノ的に広がり、ユーロは危機に陥るだろうとギリシャ独自の赤字削減計画の限界を意味している。
いずれにしても、市場は不安定なユーロ相場に振り回されている恰好であるが、本日発表される米雇用統計に関しても、改善と悪化予想が混在している中、米ドル自体にも下げ余地が十分にあるだけに、安易な相場観では乗り切れない状況にある。先に、サマーズ米NEC委員長は悪天候で最近の雇用指標に歪みが生じる恐れがあると述べているが、昨日はセントルイス連銀総裁が2月の雇用統計は吹雪の影響で解釈は難しいが、今後の失業保険申請件数の傾向を懸念していると述べるなど暗に雇用情勢の悪化を匂わしている。一部報道では、悪天候のため、非農業部門雇用者数は10万人減が見込まれており、今回の米雇用統計は悪化したとしても、一時的な悪化にすぎないと楽観的な見方も報じられているが、正直蓋を開けてみるまでは分からないのが現状である。
一方、日銀が追加的金融緩和策を検討すると報じられており、円売りに拍車がかかる可能性はあるが、基本的には財政難の中、国債増発が見込まれている以上、長期金利の上昇を阻止せざるを得ない情勢にあり、為替及び株価への影響は限定的との見方が大勢を占めている。
昨日はギリシャ政府が対GDP比で2.0%に相当する新たな緊縮財政措置を発表したことを受けて、ユーロドルはショートポジションの巻き戻しが鮮明になり、一時1.3735ドル付近まで上昇したものの、追加救済措置である48億ユーロドルの半分が増税で賄われ、残りは歳出削減と言われているが、対象が国民生活に直結する付加価値税、燃料・タバコ・酒類などが増税され、歳出に至っては、公務員人件費、そして、年金関連の一部凍結される予定であり、16日予定されている大規模なゼネストに益々警戒感が強まっており、一難去ってまた一難と言うのがギリシャの現状であろう。
いずれにしても、市場は憶測ばかりが先行しており、期待感と失望感に振り回されているが、一応、ギリシャ政府による財政赤字削減計画を織り込んだ恰好でユーロドルは上昇局面にあるが、ドイツ首相はギリシャ支援には露骨に反対しているように、自らの課題を処理する以外に代替案はないとまで言及している。
他方、ギリシャ政府側では独自の計画案で事態は収束するとも言及しており、ギリシャの態度が硬直化していることもドイツの反発を受けているとも受け取られる。また、フランス政府も、直接的な資金援助までは言及しておらず、過大解釈すれば、ギリシャ政府がユーロ圏で孤立しているとも言えるだろう。
他方、米格付け会社は、ギリシャ政府が2週間以内に財政が好転するとは考えられないとし、今回の財政赤字削減策に否定的である。市場の思惑と相反するだけに、ユーロドルが落ち着きのない相場展開にならざるを得ないのが現状である。
本日は、ECB政策金利は1.0%に据置かれる見通しであるが、EUがギリシャ政府の赤字削減を見守る中、EU主要国の独仏が資金援助には積極的な姿勢を見せていない以上、EUとしても混迷を極めているのが現状であろう。裏を返せば、自国の財政赤字が背景にあり、また、隣国や中東に対する不良債権を抱えている状態を鑑みれば、ユーロ離脱を踏まえた上で、ギリシャを切り捨てる可能性も否定できないだろう。
穿った見方をすれば、EU圏の失業率上昇や景況感指数が軒並み下振れなど一向に出口戦略を見出せないのが現状であり、最終的にはIMFや米国の支援が必要なのかもしれない。それ故に、市場はユーロドルとポンドの動向に注視せざるを得ず、ある意味ではドル、円、そして、豪ドルまでもが蚊帳の外とも言える状況である。
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